Windows Centralは12月16日(現地時間)、「Microsoft plans a big AI upgrade for Clipboard」において、MicrosoftがWindowsのクリップボードに対してAI機能の統合を計画している可能性があると伝えた。Microsoftは現在、米国特許庁に対してAIを使ったWindowsクリップボードの機能強化を示唆する特許を申請中であることが明らかになったという。
コピーしたデータを貼り付ける前にAIで加工・変換できる
Microsoftは最近、CopilotをWindowsのあらゆる場所に統合しようと試みている。EdgeやOfficeアプリ、メモ帳、ペイントツールなどのアプリケーションはもとより、その範囲はエクスプローラーや設定アプリなどといったWindowsのコア機能にまで拡がっている。そして、次のターゲットはクリップボードツールかもしれない。
Windows Centralによれば、Microsoftが申請している特許は、クリップボード内の情報を一時的にAIが取得し、フォーマット変換などのさまざまな選択肢を提示するというものだという。例えば、コピーしたプレーンテキストを表やHTMLの形式に変換したり、写真の背景を削除したりといった機能が考えられる。ユーザーは、コピーから貼り付けまでの一連の操作の中にAI支援を取り込み、メモ帳やペイントツールなどの個別のアプリケーションを起動することなく変換した結果のデータを貼り付けできるようになる。
「PowerToys」でAIを統合した高度な貼り付け機能を試せる
実は、すでにWindowsでこのようなAIを統合した高度な貼り付け機能を試す方法がある。それはMicrosoftが提供するWindows向けのシステムユーティリティ「PowerToys」だ。PowerToysにはクリップボードを便利にする「Advanced Paste」と呼ばれる機能が用意されている。これはクリップボード内のテキストをマークダウンやJSONといった任意の形式に変換して貼り付けできるようにするものだが、今年5月にオプトインでAIを利用できるオプションが加わっている。
AIオプションを有効にすると、コピーしたテキストに対して、任意の形式への変換を自然言語で指示できるようになる。例えば、Pythonのソースコードをコピーし、同等の処理をするC#のソースコードに変換してエディターに貼り付けるといったことも可能。
PowerToysのAIを使った高度な貼り付けは、Advanced Pasteの設定で「AIを使用して貼り付ける」のオプションで有効化できる。ただし、利用するにはオンラインまたはローカルのAIモデルへのエンドポイントを指定する必要がある。
Windows Centralは、Microsoftが将来的にこのAdvanced PasteのようなAI統合型のクリップボードツールをWindowsに実装するつもりではないかと推測している。もちろん、現時点ではそのような計画があるのかは定かではないが、AI統合に積極的な現在の方針から考えれば可能性は低くないだろう。


