2Dビジョントラッキングに特化したロボットアーム向けビジョンシステムが登場

ニコンは11月26日、ロボットアーム向け「ロボットビジョンシステム」として、2Dビジョントラッキングに特化した新機種「NSE-L-1」の発売を開始したことを発表した。

  • NSE-L-1

    2Dビジョントラッキングに特化した「NSE-L-1」 (出所:ニコン)

ニコンは2024年10月よりロボットビジョンシステムの提供を行ってきたが、新機種はコンベアなどの搬送機器を用いた生産ラインにおける、多様化するワークのピックや組み付け作業の自動化・省人化に対するニーズを踏まえ、搬送機器上を流れるワークを認識し、不規則な動きにも対応して追従するビジョントラッキング機能に特化することで軽量・小型化を実現したモデル。従来のモデルは2Dと3Dの2種類のセンサー(カメラ)を搭載することで、ビジョントラッキングのほか、箱内の部品位置・姿勢を認識し取り出して指定の場所に配置する「ばら積みピッキング」にも対応していたが、3Dが不要な生産ラインもあることから、今回、2Dビジョントラッキング専用製品を新たに開発したとする。

小型・軽量ながら高速画像処理を実現

同社の小型マシンビジョンカメラ「LuFact(ルファクト)」を採用することで、ロボットアームに取り付けるセンサーを重量25.5g、サイズ20mm×20mm×43.2mmと軽量・小型化を実現したとのことで、この筐体の軽量化により、扱えるワークや使用するロボットハンドの選択肢を広げることが可能になったとする。また、筐体の小型化により、ロボットアームの移動経路の制約が低減されるため、より効率的な経路で動くことが可能になるとするほか、センサー取り付け位置の自由度も増すため、使用環境に合わせたカスタマイズが容易になるといった点も特長としている。

さらに、同社が長年のカメラ開発で培った技術を応用した高速画像処理能力を有しているため、ワークの状況を瞬時に判断し滑らかなビジョントラッキングを実現することも可能。これにより例えば搬送機器上のワークへのボルト挿入・ボルト締結を、搬送機器を動かしたまま行う生産現場などでも活用することが可能だとするほか、搬送機器の速度やワークの位置・姿勢に突発的な変化が生じた場合でも、リアルタイムで補正を行い、安定した作業を継続することができるため、従来のシステムのように搬送機器を一時停止することなく、連続した作業が可能となるため生産効率の向上を図ることもできるようになるとする。

なお、同製品はセンサー(カメラ)「LuFact AH020-MR」およびI/F変換ユニット「LuFact A1000-G」のほか、エンジン(コントローラー)、キャリブレーションボードで構成されており、安川電機、ファナック、Universal Robots(UR)などのロボットが対応するとしている。