欧州2システム目のエクサスケールスパコン構築へ

AMDとフランスのITグループAtos傘下の仏Evidenは、欧州で2システム目となるエクサスケールスーパーコンピュータ(スパコン)「Alice Recoque(アリス・レコック)」の構築に取り組むことを発表した。

Alice Recoqueはフランスの計算機科学者の名前で、同氏の名前を冠したフランス初のエクサスケールスパコンは2026年末までに建設が開始される予定。フランスの研究者や科学者、企業などが欧州での研究要件を満たすHPCシステムの構築などを目指して立ち上げたGrand équipement national de calcul intensif(GENCI)が主導し、仏CEA(原子力・代替エネルギー庁)が運営するプロジェクト。

5年間の総費用は5億5400万ユーロと推定されており、Digital Europe Programme(DEP)を通じてEuroHPC JUから資金提供が行われるほか、オランダがSURF、ギリシャがGRNETを通じて参加するJules Verneコンソーシアムからも資金提供を受ける形で整備が進められる予定。設置場所はCEAの大規模計算センター(TGCC)内が予定されているという。

AMDの次世代GPUとCPUを活用してエクサスケールを実現へ

採用されるAMDの技術としては、次世代のAMD Instinct MI430X GPUおよびAMD EPYC「Venice」CPUが採用されるとしている。また、Alice Recoqueは欧州のエクサスケールAIファクトリーとして、432GBのHBM4および19.6TB/sのメモリ帯域幅を備えることでExaFlopのHPL性能を実現する見込みだとしており、これにより欧州地域のAI分野における新たなスタンダードを打ち立てることを目指すとしている。

AMDによると、Alice Recoqueは、欧州におけるソブリンAIの大きな前進となり、HPCとAIの融合によって重要な研究や社会的課題への対応を可能にするものとなるという。