アスクルは11月19日、ランサムウェア攻撃を受けたことで停止しているサービス復旧状況を更新した。新たにアスクル在庫商品(約6000アイテム)の受注と出荷を開始したことを発表した。これら商品はサプライヤーからの直送品として発送されるという。

  • サービスの復旧状況について (ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第10報)

    サービスの復旧状況について (ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第10報)

ソロエルアリーナWebサイトの商品を拡充

新たに追加されたアスクル在庫商品は、ソロエルアリーナWebサイトから注文可能とされる。アスクルWebサイトからの注文ではない点に注意が必要だ。

これら在庫商品はサプライヤーの倉庫に返送されたとみられ、サプライヤーからの直送品として発送される。単品注文に対応し、対象アイテムは6000点から順次拡大することが予定されている。

アスクルWebサイトの再開を予告

今回の発表ではアスクルWebサイトからの受注開始が予告された。同社は「ASKUL Webサイトでのご注文は出荷オペレーションの安定稼働の準備が整い次第再開予定です。現時点では12月上旬を予定しております」と述べ、物流システムの再開とともに受注を開始する予定を明らかにした。再開時期に変更がないことから、当初の予定通りに復旧作業が進行しているものと推測される。

その他の追加情報としては、同社が運営するロハコ(LOHACO)の再開時期が発表された。アスクルサービスの本格復旧後に再開するとしており、12月下旬以降の再開が見込まれる。

ランサムウェア被害発生から1カ月が経過した。その間、全面復旧に向けた取り組みが進められ、さまざまな被害も確認された。主要サービスの復旧にはさらに2週間以上かかることが予想されており、医療関係を含め幅広い企業に影響が出ている。

最近、大手企業で被害が相次いでいるが、ランサムウェアは被害企業およびサプライチェーン全体に深刻な影響をもたらす可能性がある。脆弱性のみならず、わずかなミスや詐欺被害が発端となり得る。企業や組織はいつ発生するかわからないサイバー攻撃に備え、迅速な復旧計画を含めたポリシーの策定、試験的な復旧の実施、体制の強化、従業員教育の徹底が望まれている。