東レは11月19日、寒い日でもぬくもりを感じる柔らかな“パウダー―タッチ”を実現したポリエステル長繊維テキスタイル「DEWEIGHT PS」を開発したことを発表した。

  • DEWEIGHT PSのブランドロゴとテキスタイルの外観・断面

    DEWEIGHT PSのブランドロゴとテキスタイルの外観・断面(出所:東レ)

肌触り・撥水性に加えて温かさと環境性能も向上!

世界的な気候変動が続く中、特に近年では線状降水帯やゲリラ豪雨が発生する頻度が急増しており、外出先で不意に発生する激しい雨により、たとえ傘をさしている場合でも腕や肩が濡れる場合や、濡れた路面からの水はねによって不快感にさいなまれるシーンが増加している。

そうした中で、“雨の日もおしゃれをして、快適に過ごしたい”といったニーズへの対応を標榜する東レは、蓮の葉や蝶の翅などといった天然素材のような「マルチラフネス構造」(特殊な凹凸構造)をテキスタイル表面に形成させることで、雨の日でも肌離れが良く心地よい着心地に加え、PFASフリー撥水加工でも優れた水滴除去性を発現するテキスタイルとして、「DEWEIGHT」の開発に成功。2025年春夏シーズンより販売を開始していた。

  • DEWEIGHTのテキスタイル外観・表面と糸束断面

    DEWEIGHTのテキスタイル外観・表面と糸束断面(出所:東レ)

そして同社は、同製品をより幅広いシーズンやニーズに対応する快適テキスタイルへと進化させるべく、さらなる技術開発に着手。寒い日でも温かさを感じる柔らかなパウダータッチを実現したポリエステル長繊維テキスタイルのDEWEIGHT PSを開発した。

この新製品は、東レの独自技術であるNANODESIGN技術を駆使することで、極細糸が何層にも重なった崇高なループ状構造がテキスタイル表面に形成されているとのこと。触れた指先が沈むこむような滑らかで上質な触感と、従来品から有する優れた撥水機能の両立を実現したとする。またこのループ状構造は連続した極細糸で構成されるため、起毛加工を施した従来素材の課題であった“選択時の質感変化”や“毛羽脱落”が無く、優れたイージーケア性も備えるなど、日常使いにおける快適性と耐久性を備えた高機能テキスタイルだとする。

なお東レによると、DEWEIGHT PSの原材料に用いられていた従来の石油由来原料に代替する形で、同社が「&+」ブランドとして展開中の回収ペットボトル由来原料を約50%使用しているとのこと。リサイクルポリエステルに快適性と機能性を融合した新素材として、多様な展開を目指すとした。

東レは、DEWEIGHT PSについては2027年秋冬シーズン向けからメンズ・レディス向けのアウターからボトムスまでの展開を予定しているとしており、2027年度は20万m、2030年度には50万mの販売を目指すという。また同社はDEWEIGHTシリーズを、ファッションテキスタイル展開におけるコンセプト“PRIDE of GOUSEN”のリーディング素材と位置づけ、幅広い用途で人々の豊かな生活と持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。