ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(以下、B.LEAGUE)は10月23日、ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)と、B.LEAGUEが推進する「B.革新」に伴う統一プラットフォーム化の実現に向け、新たなチケット・ファンクラブシステム開発に関するパートナーシップ契約を締結したことを発表し、オンラインで記者説明会を開いた。
パートナーシップ締結の背景
B.LEAGUEは2026-27シーズンから、「B.革新」の取り組みの一環として新たなリーグ構造へと変革を図る。より上質な顧客体験の提供を目的に、リーグの所属にあたっては単なる競技成績だけでなく、「平均入場者数」「売上高」「ホームアリーナ」など複数の条件が設けられており、クラブやアリーナを軸とした地域発展への貢献が期待されている。
その中で、チケット購入や会員情報管理など、ファンが日常的に利用するサービスの利便性向上が重視されており、B.LEAGUEは統一プラットフォームの実現に向け、新たなチケットシステムおよびファンクラブ基盤の開発パートナーを検討していた。
DeNAは2012年のベイスターズ(野球)運営以降、川崎ブレイブサンダース(バスケットボール)やSC相模原(サッカー)など、多事業へ参入しスポーツビジネスを拡大してきた。今後はこれまで得られた経営資源を有効に活用しながら、事業を多角化していく方針だ。
同社はプロスポーツ興行や周辺街区での賑わい創出に加え、ゲームやライブコミュニティ事業など大規模オンラインサービスの開発と運営により培ったノウハウを有する。B.LEAGUEはこうしたDeNAのノウハウを生かしながら、快適でシームレスな観戦・応援体験を提供できるプラットフォームの開発を進める。
B.LEAGUEのチェアマンである島田慎二氏は、「まずはDeNAとスタートを切り、ファンの皆様にとってより良いシステムを作れるよう、互いにパートナーシップを深めていきたい」とコメントした。
初めての観戦でも楽しめるチケット購入体験を実現
新プラットフォームのチケット購入機能は、チケット購入に慣れている人から初心者まで、誰もが使いやすいインタフェースの実現を目指す。具体的には、おすすめ座席のレコメンド機能や、ログインしなくても空席を確認できる機能、座席からの眺めを事前に確認できる機能などを実装する。
全クラブ横断となるチケット販売サービスの要件は複雑なものであるが、DeNAがプロスポーツビジネスを運営する中で蓄積したノウハウが活用されているという。また、人気の試合などのチケット販売時には多量のトラフィックが発生するが、ここでもDeNAが培ってきたネットワークの技術が活用されるとのことだ。
各クラブやアリーナの多様なチケット販売のニーズに対応するため、管理者画面も柔軟な設定が可能とのことだ。さらに、サイトの英語表示や海外居住者の会員登録とチケット購入にも対応する。
ファンクラブページでは、Bリーグマイページとクラブマイページが一体となったプラットフォームを提供する。これにより、情報の一元管理を実現するだけでなく、多様なファン活動を支援する。
ファンクラブページにはファンクラブポイントを実装予定であり、試合観戦やアリーナ来場に応じて、よりバスケットボールを楽しめるサービスが受けられるようになる。
DeNAでスポーツ・スマートシティ事業本部の本部長を務める對馬誠英氏は、「スタジアムやアリーナで期待を超える観戦体験を提供することが、何よりも重要だと考えている。その周辺に新たなアセットを散りばめながら、日常的に触れるデジタルソリューションを提供することで、良質なファン体験を提供していく」と話していた。
DeNAは将来的に、スポーツ事業とデジタルソリューション開発の運用実績を活用して、スポーツやライブエンターテインメント市場におけるソリューション開発を強化する予定だ。


