NTT東日本は10月23日、初台本社ビルにおいて新コーポレートロゴの除幕式を開催し、新たなロゴを披露した。7月1日付で東日本電信電話からNTT東日本へと社名を変更するとともに、CI(Corporate Identity)を変更していた。

奇しくもこの日は、1869年10月23日に東京-横浜間で電信線架設工事が始まったことに由来する、「電信電話記念日」だ。

澁谷社長「今まで以上に地域に向き合える会社に」

NTTグループはNTT東日本および西日本が手掛けるメタル設備の固定電話について、設備老朽化とコスト効率の悪化を踏まえ、2035年までをめどに終了する方針を発表済みだ。1890年に開通した電話サービスが、今後10年間でいよいよ次の段階へ移行する。

代表取締役社長の澁谷直樹氏は「NTT法が改正され、NTTグループは社名を変更した。"電信"そして"電話"が入った東日本電信電話の名前に別れを告げ、NTT東日本として再出発するタイミング。新しく生まれ変わった社名とロゴを全社員が心に刻み、信頼のブランドを大切にしながら、今まで以上に地域に向き合える会社になっていく」と述べていた。

  • NTT東日本 代表取締役社長 社長執行役員 CEO 澁谷直樹氏

    NTT東日本 代表取締役社長 社長執行役員 CEO 澁谷直樹氏

  • 新コーポレートロゴの除幕式
  • 新コーポレートロゴの除幕式

    新コーポレートロゴの除幕式

社名が変わっただけでなくカルチャーにも変化が

除幕式の後、澁谷氏は囲み取材に応じた。東日本電信電話からNTT東日本へと社名が変わったことで、これから何が変わっていくのだろうか。

澁谷氏は「NTT東・西は電話(のメタル線)に始まり、インターネットまで光通信を引いて地域の通信インフラを整えることが大きなミッションだった。光通信はすでに全国の99.8%を引き終わったので、これを使って社会をいかに良くしていくか。農業や防災、サステナビリティなど、今後は通信を基盤とした社会課題の解決にシフトしていく」と回答した。

  • NTT東日本 代表取締役社長 社長執行役員 CEO 澁谷直樹氏

また、社名の変更に伴って社内ではポジティブな変化も起き始めているそうだ。社名変更以前は前例主義や縦割りといった、古い企業体質だったという。しかし社名が変更となり心機一転。インドネシアで光回線1000万人の実現に乗り出すなど、現場発での新規事業案も増えてきた。

10月22日には、北海道石狩市を拠点にコンテナ型データセンター「JPDC AI Container」を開始することが発表された。澁谷氏によると、社名の変更と共に、こうした地域に寄り添う事業を生み出す社内風土にも変革が起きているとのことだ。

同氏は「以前からNTT東日本の名称を使用していたので、社名の変更にさみしさはあまりない。これまで契約書などの書類に正式名称の東日本電信電話と書かなければいけなかったので、その大変さからふっ切れたような気分」とジョーク交じりにコメントした。

NTT東日本だけでなく、NTT(旧 日本電信電話)やNTT西日本(旧 西日本)、NTTドコモビジネス(旧 NTTコミュニケーションズ)など、グループ全体で大きな変化を遂げた。社名とロゴが変わっただけでなく、社内の風土やカルチャーも変わり始めているという同社グループの今後のさらなる躍進に期待したい。

  • 甲州街道沿いの案内板もロゴが変更された

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