Adweekは10月17日(米国時間)、「Google's Privacy Sandbox Is Officially Dead」において、Googleがプライバシーサンドボックス(Privacy Sandbox)を廃止すると伝えた。
プライバシーサンドボックスは批判の多いサードパーティCookieを置き換えることを目的に、プライバシーを保護しながらターゲティング広告を可能にする仕組みとして考案された。発表当初はサードパーティCookieを段階的に廃止し、プライバシーサンドボックスに置き換える計画だったが、Googleは4月に方針を撤回してサードパーティCookieを維持すると表明していた。
この維持表明後もプライバシーサンドボックスに新しい役割を与えるとして開発を継続する方針を発表し、今後数カ月以内にロードマップを共有するとしていたが、半年を経過した今になり正式にプロジェクトの廃止が伝えられた。
- 関連記事:Google、サードパーティーCookieの使用継続 - 振り出しに戻る | TECH+(テックプラス)
- 公式発表:Update on Plans for Privacy Sandbox Technologies
プロジェクト廃止後も一部機能は維持する
AdweekはGoogleの広報担当者が述べた次の声明を公開し、プライバシーサンドボックスがまもなく廃止されることを明らかにした。
「Chrome、Android、そしてWeb全体でプライバシー向上に向けた取り組みは継続しますが、プライバシーサンドボックスというブランドは今後廃止します」
しかしながら、一部機能は維持される。Googleのプライバシーサンドボックスバイスプレジデントを務めるAnthony Chavez氏は10月17日(米国時間)、公式サイトにおいてプライバシーサンドボックスに含まれる一部機能を維持し、他の機能を廃止すると発表した。維持される機能は次のとおり。
廃止される機能は次のとおり。
- Attribution Reporting API(ChromeおよびAndroid)
- IP Protection
- On-Device Personalization
- Private Aggregation(Shared Storageを含む)
- Protected Audience(ChromeおよびAndroid)
- Protected App Signals
- Related Website Sets(requestStorageAccessForおよびRelated Website Partitionを含む)
- SelectURL
- SDK Runtime
- Topics(ChromeおよびAndroid)
今後の方針
Anthony Chavez氏は今後の方針について次のように述べている。
「今後の取り組みとしては、廃止されたプライバシーサンドボックス技術から得た知見を活用し、エコシステムからのフィードバックを得るためWebプラットフォーム提案を共有し、開発者の選択肢とユーザー保護を中核に据えた開発を進めていきます」
プライバシーサンドボックスは廃止されるが、そこから生まれた技術を維持して将来のChrome開発に結び付けたい思惑があるものと考えられる。今回維持を表明した技術を中心に活用を想定しているものとみられるが、サードパーティCookieを制限するこれら技術を今後どのように取り込むつもりなのか、新しい発表に注目していきたい。
