ソフトバンクは、自社のAI(人工知能)計算基盤として活用しているGPUシステムを法人向けに提供するクラウドサービス「AIデータセンター GPUサーバー」を10月8日から提供開始。生成AIの開発や学習を進める企業や研究機関などが、専用リソースとして利用できるという。価格は応相談。

  • ソフトバンクのAI計算基盤(2023年9月から稼働中)

    ソフトバンクのAI計算基盤(2023年9月から稼働中)

同サービスは、「NVIDIA Ampere GPU」または「NVIDIA Hopper GPU」で構成したAIコンピューティング・プラットフォーム「NVIDIA DGX システム」を、企業や研究機関などにも提供するもの。大規模言語モデル(LLM)の学習や、生成AIを活用したデータ解析、シミュレーションなど、幅広いニーズに対応する。

1台から複数台まで柔軟に利用可能で、高速回線(InfiniBand)で接続されたGPUクラスターを、GPUシステム1台から専有して利用できるのが特徴。複数台を利用する場合はクラスターを構築した状態で提供するため、大規模なAI開発や科学計算などにすぐ活用できるという。

ニーズに合わせた柔軟な契約形態も特徴としており、最短7日間から年間契約までの幅広い利用期間が選べるほか、GPUシステムの台数やストレージ容量もニーズに合わせて選択できるという。

開発支援ソフトウェアを標準搭載しており、企業向けに最適化したAIソフトウェアプラットフォーム「NVIDIA AI Enterprise」に加え、計算処理やリソース管理を担うジョブスケジューラー「Slurm」もセットアップ済み。複雑な環境設定なしで利用できるとする。

  • 「AIデータセンター GPUサーバー」のサービス仕様

    「AIデータセンター GPUサーバー」のサービス仕様