熊本県立大学が半導体学部の設置を計画
熊本県立大学および熊本県は9月22日、半導体関連人材育成を目的に「半導体学部(仮称)」の設置構想案を発表した。
同大理事長で東京大学 特別教授の黒田忠広氏は「半導体の力で社会課題を解決する人材を養成したい」と学部新設の意義について説明する。
定員は60名、開設3年目に新学部棟を整備
半導体学部(仮称)は既存の3学部に加わる形で新設され、学部学科の正式名称としては現在「半導体学部半導体学科(仮称)」が構想されている。開設の時期は2027年(令和9年)4月1日で、入学定員は1学年あたり60名(大学全体の入学定員は280名で変更なし。半導体学部の新設にあたって総合管理学部の定員を従来の280名から220名に削減予定)としている。
また、教員は16名としており、半導体に関する専門知識と技術ならびに半導体に関わるさまざまな分野についての横断的な知識を修得し、実践的な教育と研究を通じて、地域社会および国際社会の発展に貢献する人材の育成を目指すとしており、卒業時に授与される学位は「学士(半導体学)」となるとしている。
設備としては、新施設となる学部棟を開設3年目の令和11年度に月出キャンパス内に整備。それまでは既存施設を活用する形で授業などを行う予定としている。
カリキュラムとして3つの履修モデルを用意
教育カリキュラムとしては3つの履修モデルを用意。1つ目の「AI・先端情報」では特にAIを中心とした半導体の応用分野に深い知見を持つ人材を養成するとしている。2つ目の「マイクロエレクトロニクス」では、特に半導体のエレクトロニクス分野における応用に深い知見を持つ人材を養成するとしている。そして3つ目の「スマートマテリアル」では、特に半導体の材料物性、製造工程、製造装置に関して深い知見を有する人材を養成するとしている。
なお、今後、同大内に準備委員会を設置するほか、学生確保に関する高校生向けアンケート調査や人材需要に関する企業向けアンケート調査を2025年12月~2026年1月ごろに実施し、その後、同大理事会での審議・承認を経て文部科学省に新学部の設置認可申請書を2026年3月上旬に提出する予定としている。設置認可は早ければ2026年8月末には下りる見通しで、それを経て2027年4月の学部開設となる予定としている。
