Tellusは8月19日、衛星データを活用したAIモデルの開発・検証環境サービス「Tellus AI Playground」を提供開始した。基本料金は月額97万9,000円で、最低利用契約期間は3カ月。2026年3月末までに申し込むと、最低利用契約期間のうち初月分を無料にするキャンペーンを実施している。

  • Tellusの衛星データAIモデルの開発・検証環境「Tellus AI Playground」月額制で提供、初月分無料

ラベル付き衛星データセットと基盤モデル、高性能GPU環境をワンパッケージで提供する、法人向けの国産クラウドサービス。衛星データを用いた基盤モデルのファインチューニングなど、AIモデルの開発・検証を効率的に行えるようにするもので、企業の事業開発・研究開発部門やスタートアップによる活用を見込んでおり、初期コストや開発期間、人材確保の負担といった、衛星データを活用したAI開発に伴うハードルを引き下げられるとアピールしている。

同サービスでは学習データセット「Tellus Sentinel-2 Features」や、NVIDIAのGPU「NVIDIA H100 SXM 80GB」を提供。さらに、ふたつの衛星データ向け基盤モデルも用意する。基盤モデルの種類は今後も増やす予定だ。

  • サービス概要

衛星データ:Tellus Sentinel-2 Features

  • 光学10m
  • OSMベースの土地被覆分類のラベル付き
  • 世界陸域全域1時期
  • 雲の多い衛星データはあらかじめ除去
  • RGB
    ※顧客の要望に応じて、タスクに応じた衛星データの追加提供にも対応可能

基盤モデル

  • SAM2(セグメンテーション基盤モデル)
  • GeoRSCLIP(ビジョンランゲージモデル)

サーバースペック

  • 搭載GPU:NVIDIA H100 SXM 80GB x1
  • CPU:24core
  • メモリ:240GB
  • 一時領域:6.9TiB(NVMe)
    ※メモリと一時領域は追加料金でカスタマイズ可、応相談

Tellusでは、“衛星データのビッグデータ化”が進んでいることや、宇宙産業におけるAIモデル開発ニーズの急速な拡大を背景に、AI Playgroundを開発したと説明。

現在稼働中の地球観測衛星は900基を超え、2032年までには2,300基超と予測されており、取得データのサイズは1日あたり約230ペタバイトまで膨れ上がるという。宇宙情報産業の重要性の高まりを受け、衛星データ市場は2031年に79億ドル(1兆1,663億円)規模に達すると見込んでおり、日本にとっても将来的に基幹産業となる可能性があるとのこと。

しかし衛星データを活用したAIモデルの開発・検証にはさまざまなハードルがあり、開発初期段階で大量の衛星データの準備や整備、衛星データに最適な基盤モデルの選定、高性能GPU環境の構築に多くの時間とリソースを要することが課題とされる。

Tellusは、日本最大級の衛星データを保有するプラットフォームをうたっており、データの種類や波長、解像度などタスクに応じた衛星データを適切に選定するノウハウを保有。衛星データに最適な基盤モデルを検証、厳選し、転移学習に活用できる環境や、高性能GPU環境を提供できるという強みも活かし、AI Playgroundの開発に着手に至ったと説明している。