Appleは7月31日(米国時間)、「Apple reports third quarter results - Apple」において、6月28日を期末とする2025年第3四半期の業績を発表した。この期間の売上高は940億ドル(前年同期比10%増)となり、過去最高を記録したという。
トランプ関税の影響を回避か、iPhone 16とMacの販売が好調
米国のトランプ政権は4月2日からさまざまな関税政策を発表し、世界経済に与える影響が懸念されている。その負の影響を最も大きく受ける国が米国とする指摘もあったが、Appleは4月から6月までの期間、影響を回避することに成功したようだ(参考情報:トランプ政権の「相互関税」政策は世界経済にどのような影響を与えるのかーIDE-GSMによる試算を公開(2025年4月2日ホワイトハウス発表対応版) | 2025年 - お知らせ - お知らせ・記者発表 - ジェトロ)。
Appleが公開した連結財務諸表によると、iPhoneの同期売上高は445.8億ドル(前年同期393.0億ドル)、Macは80.5億ドル(前年同期70.1億ドル)、iPadは65.8億ドル(前年同期71.6億ドル)、その他製品は74.0億ドル(前年同期81.0億ドル)、サービス収益は274.2億ドル(前年同期242.1億ドル)とされる。
iPhone、Macおよびサービス収益は10%以上の売上増、iPadおよびその他製品は数%程度の売上減となっている。売上の中心となっているiPhoneとサービス収益が二桁増の成長を見せたことで、全体の売上も二桁増となった。
中国における成功も影響
Appleの最高経営責任者(CEO: Chief Executive Officer)を務めるTim Cook氏はCNBCの記者に、「例外的な四半期だった。売上高の10%増加のうち、約1%は関税を回避しようと顧客がより多くの製品を購入したことによるもの」と述べたという。また、iPhoneの売上が好調な理由として、iPhone 16の人気が高く、旧機種からの乗り換え先として選ばれていることを挙げている。
Tim Cook氏はこれら成功には、中国における成功も影響したことを伝えている。中国における同期の売上高は153.7億ドル(前年同期比4%増)で、これには中国の一部デバイスに対する補助金が貢献したという。
今後の見通しについて、同氏は「AIへの投資を大幅に拡大しています」と述べ、AI開発に注力する姿勢を見せている。これに対し、OpenAIの新デバイス発表(iPhoneの元デザイン責任者Jony Ive氏が関与)について尋ねられると、それはiPhoneを置き換えるものではなく、補完するものになる可能性が高いと述べ、iPhoneを脅かす存在にはならないだろうとの見解を伝えている。
