ソフトバンクは、資料作成業務を支援する企業向け生成AIサービス「satto workspace」(サットワークスペース)を開発し、2026年春の提供開始をめざすと発表した。
satto workspaceは、ユーザーがチャット形式で要件や構想の要点を入力するだけで、AIが内容を解釈し、提案資料や企画書などのプレゼンテーション資料を自動生成するサービス。
AIがテキストや画像の配置、デザインといった資料の骨格を即座に作成するため、ユーザーは資料の磨き上げに専念できる。また、「このセクションをより簡潔に」といった指示もチャット上で簡単に行え、質の高いスライドを短時間で作成できるという。
さらに、RAG(Retrieval-Augmented Generation)技術の搭載により、社内に蓄積された膨大なファイルやインターネット上の情報からも必要なデータをすばやく抽出し、情報収集や検索の手間を軽減。これにより、複雑で情報量の多い資料も短時間で高品質に仕上げられるとしている。
ソフトバンクが2025年3月に実施した社員アンケートでは、社員の72.4%が資料作成に1日1時間以上を費やしていることが明らかになっている。同サービスでAIによる資料作成を効率化することで、業務負担の軽減と生産性向上に寄与するとのこと。同社は今後も生成AIを活用した業務支援ソリューションの提供を通じて、業務の効率化と利便性向上に取り組んでいく。