日本IBMは7月7日、同22日に京都リサーチパーク事業所(京都市下京区)を開設すると発表した。同事業所は同社のグローバルな研究開発組織であるIBM Researchの半導体研究・生産を支える製造実行システムの開発拠点となる。

  • 京都リサーチパーク事業所

    京都リサーチパーク事業所

国内企業や大学と協業やオープンイノベーション

半導体生産を支える製造実行システムは、1980年代に滋賀県のIBM野洲工場の最先端製造ラインで使用していた自社用のソリューションをルーツに持つ日本で生まれ育ったMES(Manufacturing Execution System)で1998年から世界展開している。ミッションクリティカルな半導体の製造プロセスを管理・制御するためのMESとして、現在も世界で広く利用されているという。

京都には高い技術を有する半導体デバイス・材料・装置メーカーや、大学が多く集積しており、拠点の開設を契機に新たな協業やオープンイノベーションの積極的な推進を目指す考えだ。