人型ロボット開発推進団体が立ち上げ

早稲田大学(早大)、テムザック、村田製作所、SREホールディングスの4者は6月30日、純国産のヒューマノイドロボット開発を推進し、日本のロボット開発競争力を高めていくことを目指した団体「KyoHA(京都ヒューマノイドアソシエーション)」を設立することを発表した。

世界的にフィジカルAIとも呼ばれるヒューマノイドロボットの実用化に向けた研究開発がす埋められており、日本でも人手不足の解消などへの活用が期待されているが、現在の日本はAIやソフトウェアの進化が進む中で、ハードウェア領域における国産開発体制や産業としての統合的な取り組みは未整備の状況が続いており、そうした課題の解決が求められるようになってきている。

2025年中に一般社団法人としての設立を予定

KyoHAは、そうした課題を解決することを目指して設立される団体で、京都における日本の技術力を結集する新たな産業連携の枠組みとして組織されるものとなる。その主な活動は以下の5つを柱としていくとする。

  1. ハードウェア開発の国産連携体制構築
  2. 第1フェーズ:レスキューロボットの開発
  3. 京都を中核としたサプライチェーン構築
  4. 経済的波及効果と産業競争力の強化
  5. ソフトウェア・AIとの連携による価値最大化

なお、KyoHAは2025年中に一般社団法人として設立を行う予定のほか、2026年度内には第1弾の開発・実装に向けた具体的な施策を発表する予定としている。また、現在、4者で構成されているが、すでに多数の企業や団体との連携に向けた対話を進めており、産業界ならびに学術界を横断する“ヒューマノイドのための日本連合”として広く参画を募っていきたいとしている。