前編では、江戸しぐさの「道の真ん中をきれいに」という考え方が、現代のプロジェクトマネジメントにどう活きるかについてお伝えしました。そして今回の後編では、実際にチームで“責任の重ね合わせ”を実現するための、具体的な10の方法をご紹介します。
1. 異文化を知り、受け入れる
先日、ある若手エンジニアからこんな相談を受けました。「お客様の情シス部門の方が、基本的なIT用語を理解してくれなくて困っています」と。私は逆に質問しました。「あなたは、そのお客様の業界用語をどれくらい理解していますか?」システム開発は、本質的に異文化コミュニケーションです。まずは、以下の実践をお薦めします。