次世代のLC/MSシステムが登場

アジレント・テクノロジーは、シングル四重極LC/MSの次世代シリーズとなる「Agilent InfinityLab Pro iQシリーズ」を発表した。

  • InfinityLab Pro iQ

    InfinityLab Pro iQ/Pro iQ Plusの外観 (出所:アジレント)

同シリーズは、InfinityLab Pro iQとInfinityLab Pro iQ Plusで構成され、分子量確認、不純物のプロファイリング、生体分子の特性解析、微量汚染物質の検出、化合物の精製などのアプリケーションに対応することで、製薬およびバイオ医薬品業界、学術および政府系研究機関、環境試験ラボ、食品安全組織、化学材料および特殊材料分野などといった幅広い最終市場での利用が可能だという。

特に性能と感度が高いことから、複雑な生体分子のモニタリングや不純物の検出に最適だと同社では説明しており、治療用低分子、オリゴヌクレオチド、ペプチド、タンパク質などといったさまざまな物質の分析において堅牢な高分離能データを提供し、高い精度、安全性、安定性を実現するほか、質量分析による分取精製にも対応することで、ダウンストリームアプリケーションのためのターゲット化合物を高精度で単離することもできるとする。

質量範囲をm/z 2~3000に拡大したPro iQ Plusシステム

また、Pro iQ Plusシステムは、より高い感度と性能が求められるハイエンドアプリケーション向けに設計されたもので、同社の「Agilent Jet Stream(AJS)」技術により引き上げられた感度により、質量範囲がm/z 2~3000に拡大しており(Pro iQ システムの質量範囲はm/z 2~1,600)、低分子と高分子のどちらでもルーチン検出や微量レベルの検出を可能としたという。

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