芝浦工業大学はこのほど、工学部・田嶋稔樹教授(有機電気化学研究室)ら研究チームより、新規フッ素化剤の簡便合成法を開発したことを発表した。
開発したのは、新規フッ素化剤として期待されるテトラブチルアンモニウムフルオリド誘導体・Bu4NF(HFIP)3錯体を、フッ素化剤の一つであるフッ化カリウム(KF)から簡便かつ高効率に合成する手法。
研究では、フッ化カリウムがフッ素化アルコールに特異的に溶解する特徴を利用した。
合成したBu4NF(HFIP)3錯体は、吸湿性が極めて低く、長期保存が可能なフッ素化剤である事にくわえ、支持塩兼フッ素化剤として有機化合物の電解フッ素化に利用できる事も明らかとなったという。
同研究で得られたBu4NF(HFIP)3錯体は今後、新規フッ素化剤として医薬品、農薬、機能性材料、PET検査用分子プローブの合成などへ応用する事が想定されるとのこと。
