広島大とアイダホ大が半導体人材育成で協力

広島大学は6月2日、米アイダホ大学と半導体分野におけるグローバル人材の育成を目的とした学士プログラム(Microchips Engineering & Security Alliance(MESA))の設置に関する協定を締結したことを発表した。

工学分野における米国大学の招致(外国大学などの日本校)は国内初の取り組みとしているほか、半導体分野の人材育成に特化した日米連携による学士プログラムの設置も国内初の取り組みとなるという。

  • 協定締結に際し、握手を交わす広島大の越智光夫学長とアイダホ大のスコット・グリーン学長

    協定締結に際し、握手を交わす広島大の越智光夫学長(左)とアイダホ大のスコット・グリーン学長(右) (出所:広島大学)

アイダホ大学広島キャンパスが設立へ

アイダホ大学は、全米の研究大学として最高ランク「カーネギーR1」の指定を受けた米国有数の総合研究大学。両大の交流は1951年に広島大が再建を世界の大学に呼びかけたことをきっかけに始まり、2022年9月にはアイダホ大にて原爆関連イベント「Remembering Hiroshima」を開催するなど、数度の相互訪問および学術交流協定を締結するなど緊密な関係を構築してきたという。

今回の協定締結により設置されることとなるアイダホ大学広島キャンパスでは、アイダホ大によるMicrochips Engineering & Security Alliance(MESA)が開設され、修了者にはアイダホ大の学士号(Bachelor of Science Electrical Engineering)が授与されることとなる。

後半2年は米国で授業、全学生に授業料の減額を予定

提供されるプログラムとしては、前半2年間は広島大、後半2年間をアイダホ大学の米国本校で学び、授業は4年間を通してすべて英語で行われる。また、入学者に対しては、国籍を問わずすべての学生に対して授業料の減額を実施するという。

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