キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)は5月27日、中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する「まかせてIT DXシリーズ」の保守運用サービスに、ランサムウェア対策ソフト「AppCheck」の運用支援サービスを追加し、提供開始することを発表した。
AppCheckはJSecurityが開発したランサムウェア対策ソフトで、ファイルの変化をリアルタイムで検出しランサムウェアによる不正な暗号化をブロックすることで企業の重要なデータを保護する。
サービス提供の背景
近年、サイバー攻撃の標的は大企業だけでなく、セキュリティ対策が比較的手薄な中小企業にまで広がっている。特にランサムウェアによる被害は深刻で、業務停止や顧客情報の漏えい、金銭的損失など、企業の存続に関わる重大なリスクとなっているため、企業規模を問わず十分な対策が必要不可欠となっている。
対策の一つとして有効なのがランサムウェア対策ソフトの導入だ。これにより、被害の軽減が期待できる一方で、ソフトを正しく動作させるための設定や、新たなシステムの導入やアプリケーションのインストールが発生した際に、システム環境の変化に合わせた設定の見直しが必要になるなど、導入後は運用業務も発生する。
しかし、中小企業では、専任のIT担当者が不在であるケースも多く、こうした運用が十分にできていないといった課題が存在している。
このような課題に対し、キヤノンS&Sは中小企業向けの「まかせてIT DXシリーズ」の保守運用サービスに、ランサムウェア対策ソフト「AppCheck」の運用支援サービスを追加した。
サービスの概要
同サービスはクラウド版、サーバ版、PC版の3種類があり、専用サポート窓口の設置、トラブル時のリモート対応支援、保護対象データの見直しといったサポートを行う。
また、管理画面の確認方法やアラートが出たPCの詳細な情報を確認する方法のレクチャーに加えて、年1回「AppCheck」の設定環境の確認・見直しを実施することで、システム環境に変化があった際も、ビジネスを止めることなく安心して業務を行える環境づくりを支援する。
同サービスは「まかせてIT DXシリーズ」のセキュリティ対策安心パックやデータ保護安心パックもオプションで追加できる。
希望小売価格は「まかせてIT クラウド運用支援サービス for AppCheck」「まかせてIT サーバー運用支援サービス for AppCheck」「まかせてIT PC運用支援サービス for AppCheck」のいずれも年額6000円から。