宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、日本の大型ロケットとして初となる、固体ロケットブースタを使わない新しいカタチのH3ロケット(30形態)の打ち上げに向け、5月に予定していた燃焼試験を延期すると発表。新たな試験日は決定次第案内するという。
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H3ロケット30形態の第1段燃焼試験について説明する、JAXA H3プロジェクトチームの有田誠プロジェクトマネージャー(左)。右は2022年に行われた、H3ロケット試験1号機第1段を使ったCFTの様子
JAXAでは延期の理由について、「準備作業の中で確認された事項の評価に時間を要するため、CFTの実施時期を再検討することにした」と説明している。30形態試験機と位置づけるH3ロケット6号機の第1段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT)は、当初の試験日程では5月25日の夕方5時に機体移動を開始し、翌26日の朝7時に点火するという流れで予定されていた。