売れるネット広告社グループ社長CEO・加藤 公一レオ「蓄積した成功パターンと徹底的な自動化でヒット精度を上げる!」

 社名の如く、企業が自社の商品をインターネットで販売するためのクラウドサービスを提供する。「当社のAIを組み込んだシステムを活用し、10項目の情報を入力すれば、約3分でサイトの約6割ができあがる。徹底的にお客様に”楽”をさせることが我々の使命と役割だ」

 日本のネット広告市場は約3.6兆円。既にテレビや新聞を抜いている。一方、販売促進を行うダイレクトマーケティングによるネット広告は数多ある。通常、ネット広告の世界では、同一期間中にデザインなどが違う制作物を2パターン以上用意して効果を比較検証する「A/Bテスト」を展開するが、「これをデジタルの世界にいち早く持ち込み、成功パターンを導き出している」

 味の素、花王、ファンケル、やずや、ライオン、カルビーなど顧客約200社中、約9割は健康食品メーカーや化粧品メーカー。エーザイの商品を手掛けたときは売上高が8倍になった。「当社は仮説ベースのシステムを一切作っていない。これまでの経験から導いた事実ベースに則って自動的に売れるサイトを作り上げる」。このノウハウが肝。

 実は加藤氏はアサツー ディ・ケイ(現ADK)時代の2000年代初頭、ネット広告をクリックしたときに表示される縦長のWebページ「ランディングページ」を日本で初めて作った人物として業界でも有名。

「どんなデザインで、どんなキャッチコピーが良いか。何色を使えば良いのか。これまでクリエイターなどが会議でアイデアを捻り出すといった労働集約型だった事業をシステムとクラウドサービスで全て自動化した」

 上場によって社会的な信用や成長資金も得られた。「今後はクライアントの業界の幅を広げ、M&Aを行い、海外展開も視野に入れていく」という方針だ。

 ブラジル生まれで高校時代まで米国に在住。外から日本を眺める中で「日本の企業の経営は素晴らしい」と感銘を受けた。日本的経営を大事にしており、コロナ禍でもリモートワークは推奨しておらず、社員旅行も毎年必ず実施している。

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