液浸のGPUサーバシステムを発売
Quantum Meshは4月22日、AI処理やHPCなどといったユーザーに向けて最先端GPUを搭載したフル液浸サーバシステム「HydroBooster(ハイドロブースター)」を開発したことを発表した。
同製品は、ENEOSが提供するサーバ冷却用液浸冷却液「ENEOS IX Type-J」を採用する独自開発の液浸冷却システム「KAMUI(カムイ)」を採用することで、高効率かつ省スペースな冷却環境を実現したという。
電力消費を空冷式と比べて1/10以下に低減
そのため、データセンター構築における初期投資で大きな割合を占める空調設備のコストを削減することができるようになるほか、運用フェーズにおいても、電力コストを従来の空調によるサーバ冷却方式と比べて1/10以下の電力で運用が可能とするほか、一般的な国内データセンターのPUE1.50に対し、同社の実測値では1.03まで引き下げることができるようになるとしている。
また、大規模な空調屋外機や室内冷凍機、空調機材なども不要にできるため、設置空間においても従来の1/5~1/3に収めることが可能であり、同社が推進するコンテナ型データセンタ(20ft)の場合、地下水を利用した冷却方式にてHydro Boosterを12台(2Uサーバ換算で96台)収容することができるとする。
なお、同製品の販売代理店はNew Rule Labとしており、すでに販売は開始済みだとしている。