Windows Latestは4月16日(現地時間)、「Microsoft Edge will auto-update PDF to Adobe Engine, won't kill off legacy PDF until 2026」において、Microsoft EdgeのPDFエンジンがAdobe PDFエンジンに強制的に切り替わると伝えた。

一般ユーザーの切り替えは完了しているが、まもなく企業への強制的な導入も始まるとして影響に備えることを勧めている。

  • Microsoft Edge will auto-update PDF to Adobe Engine、won't kill off legacy PDF until 2026

    Microsoft Edge will auto-update PDF to Adobe Engine, won't kill off legacy PDF until 2026

管理対象デバイスにも強制的なロールアウトを開始

MicrosoftはAdobe PDFエンジンへの切り替えが業務に差し障る可能性を考慮し、オプトインオプションを提供して強制的な移行は見送っていた。しかしながら、2025年2月に予定を変更し、2025年9月から強制的なロールアウトを開始することを明らかにした。

Windows LatestもMicrosoftのブログ「Microsoft Edge and Adobe partner to improve the PDF experience」を引用し、2025年9月からロールアウトが始まるとして、管理対象デバイスへの影響がまもなく始まることを伝えている。

ところがMicrosoftは4月14日、Microsoft 365ロードマップ「Microsoft 365 Roadmap | Microsoft 365」において、10月にロールアウトを開始すると発表。1カ月の延期となるが、理由は公表していない。

移行完了は2026年初頭を予定

Microsoftはロールアウト開始後も企業のニーズに応えるため、Microsoftは2026年初頭まで従来のPDFエンジンを残すと説明している。移行を回避したい企業の管理者は、ポリシー「NewPDFReaderEnabled」によるオプトアウトを選択することで、従業員に従来のPDFエンジンを使用させることが可能とのこと。

しかし、このオプトアウトオプションも数カ月で終了することになる。Microsoftは正確な時期を発表していないが、2026年初頭までにオプトアウトポリシーを終了し、従来のPDFエンジンを削除する予定を立てている。

Adobe PDFエンジンへの完全移行は回避できないと見込まれることから、企業や組織の管理者は影響を確認した上で、移行計画を策定することが推奨されている。