MicrosoftはWindows 10のカレンダーから削除した時刻表示を、Windows 11で復活させる予定だ。Windows Latestは4月15日(現地時間)、「Microsoft is adding Clock to Windows 11 Calendar flyout after removing it in Windows 10」において、日付と時刻に関連するWindowsのUI変更について伝えた。
Windows 10にKB5055518を適用すると時刻表示が消える
Windows 10ではタスクバーの日付と時刻をクリックすると、カレンダーと共に時刻を表示するようになっている。時刻はタスクバーにも表示していることから必須の機能ではないが、大きな時刻表示を必要としているユーザーには欠かせない機能だ。
ところが、4月の月例更新プログラムの一つであるWindows 10向けのKB5055518を適用すると、このカレンダーから時刻表示が消える場合がある。この変更はA/Bテスト中の可能性があるとWindows Latestは指摘しており、すべてのユーザーに適用されるわけではなく、変化のないユーザーもいれば、数週間後に変化する可能性もあるという。
Windows 11のカレンダーに時刻表示を追加する
Windows 10では削除に向けたテストを実施中だが、Windows 11では追加の可能性を示唆するオプションが追加された。このオプションの追加は@phantomofearthによって明らかにされた。同氏のXへの投稿によると最新のWindows 11プレビュービルドには、「通知センターに時刻を表示する」オプションが存在するという。
Windows Latestも独自のテストを実施して、このオプションを確認できたと報告している。現時点ではオプションの確認にとどまっており、残念ながら実際に表示状態を確認することはできていないようだ。
このオプションが通知センターのカレンダーに時刻を表示するものであれば、Windows 10から削除した機能をWindows 11にて復活させたことになる。Microsoftの思惑はわからないが、Windows Latestは意図的ではないかと指摘している。
タスクバーの日付と時刻には他の変更も
MicrosoftはWindows 11 バージョン24H2向けのプレビュー更新プログラム「KB5046740」において、タスクバーの日付と時刻の見栄えを改善するオプションを追加した。表示スペースを縮小し、見た目をスッキリさせることができる(参考記事:Windows 11 バージョン24H2にまもなく追加予定の新機能 | TECH+(テックプラス))。
これら日付と時刻の微調整はMicrosoftがUIの改善に力を注いでいることの表れだと言える。まだテスト中ということもあり最終的なデザインは定かではないが、最良のユーザー体験に向けた努力が続けられているようだ。