リコーは4月10日、建設・設備管理業界などの業務DX(デジタルトランスフォーメーション)と生産性向上を目的に、360度カメラと画像活用アプリを組み合わせたトータルソリューション「RICOH360 ビジネスパッケージ」の提供を国内で開始することを発表した。今後は海外展開も予定しているという。
RICOH360 ビジネスパッケージの概要
RICOH360 ビジネスパッケージは、360度カメラ「RICOH THETA」での撮影とクラウド型画像管理をシームレスに統合し、工事現場や設備管理現場などのビジネス用途で、記録・共有・管理の効率化を支援するサービス。
従来の現場管理では、通常のカメラを使って必要な情報を収めるために複数の写真を撮影し、その後に事務所でデータのアップロードや共有といった作業が発生していた。今回提供を開始するパッケージサービスでは、360度撮影により撮り漏れを防ぐとともに、データは自動的にクラウドへアップロードされるためAIが最適な画像処理を実施する。
また、アクセス権限を設定可能で、複数企業が関与するプロジェクトでも安心かつスムーズなデータ共有が可能だという。同パッケージサービスではTHETAとアクセサリーの物損補償付きレンタル・サポートも提供。故障時には迅速にTHETAを交換できるため、現場確認が行えない時間を最小限に抑えられるとのことだ。
RICOH360 ビジネスパッケージによる業務効率化
ワンショットで360度撮影ができるカメラ「RICOH THETA」は、建設業や設備管理業界など、遠隔地の情報の記録・共有・管理が必要となるビジネス現場で活用が広がっているという。360度カメラにより、特定の方向だけでなく現場全体を撮影できるため、必要な情報を網羅的に記録できる。
また、クラウドとTHETAを組み合わせた「RICOH360 ビジネスパッケージ」では、撮影した360度画像はクラウドを通じて社内外の関係者と共有可能。現場の状況を的確に伝え、意思決定の迅速化と、属人化の防止を支援する。
クラウドにより遠隔地から現場の状況を確認できるため、出張や現地調査の頻度を減らし、業務効率化と働き方改革にも貢献するとのことだ。