Microsoftは4月8日(現地時間)、Windows 11 バージョン24H2の最新版となるKB5055523(ビルド 26100.3xxx)をリリースした。Windows Latestが、「Windows 11 24H2 April 2025 Update fixes File Explorer menu opening in opposite direction」において、この更新プログラムでファイルエクスプローラーのメニューの一部が上方向に開いてしまう問題が修正されたと伝えている。
メニューが上方向に開く問題とは?
ファイルエクスプローラーのメニューの問題は、Windows 11 24H2のリリース初期に発見されたものの、問題とは、24H2をインストールした一部のPCで、ファイルエクスプローラーのメニューバーにある「...」のメニューを開こうとした際に、本来は下方向に開くはずのプルダウンメニューが反対の上方向に開いてしまうというもの。これまで半年以上にわたって修正が提供されなかった。
「...」メニューには、プロパティや高度なオプション、ディスクへの書き込みなどといった、メニューに収まりきらない追加の機能が収められている。上方向にメニューが開いた場合、ウィンドウを最大化していたり、デスクトップの上の方に配置して使っていたりする場合に、メニューが画面外にはみ出してしまって、メニュー項目をクリックできなくなる。致命的な問題ではないものの、頻繁に使うアプリだけにかなり煩わしい。
ファイルエクスプローラーのこの問題は、KB5055523を適用することで解消されるという。ただし、この機能は更新プログラムのリリース後に段階的にロールアウトされることになっているため、適用されるまでにしばらく時間がかかるかもしれない。
KB5055523のその他の変更点
KB5055523には、エクスプローラーの問題のほかにも多くの新機能と問題の修正が含まれている。主な変更点としては以下が挙げられる。
- Copilot+ PCにおける検索機能が大幅に強化された
- タッチ キーボードでゲームパッドのキーボード レイアウトを使用できるようになった
- Copilot+ PCにおけるライブキャプションとリアルタイム翻訳が強化された
- 音声アクセスで自然言語コマンドが強化され、固定の定義済みのコマンドではなくても、コンテキストを理解してコマンドを実行できるようになった
- RC4を暗号化に使用した場合に、特定のシナリオでKerberos認証の応答が停止する問題が解消された
- FIDOキャッシュされた資格情報のログオンが特定のケースで応答しなくなる問題が解消された
- 更新プログラムが応答を停止してロールバックした際に、機能しないブート メニュー エントリーが表示される問題が解消された
- PCでスリープ状態から再開する際にブルースクリーンが発生する可能性のある問題が解消された
- 日本語ユーザーで、[設定]→[アカウント]ページの上部に表示される名前が「姓名」ではなく「姓」のみになってしまう問題が解消された
KB5055523はWindows Updateからインストールすることができる。自動更新を有効にしている場合は自動的にアップデートが適用される。