ServiceNow Japanは4月2日、3月中旬に発表したNow Platformの最新版「Yokohama」について記者説明会を開催した。Now Platformは、同社がSaaS(Software as a Service)で提供する業務アプリケーションの基盤となるクラウドプラットフォームであり、製品バージョンアップを年2回実施し、Yokohamaは2025年最初のバージョンアップだ。

2024年の振り返り

まず、ServiceNow Japan 執行役員社長の鈴木正敏氏が昨年の振り返りと2025年の国内ビジネスの戦略に関して説明。

  • ServiceNow Japan 執行役員社長の鈴木正敏氏

    ServiceNow Japan 執行役員社長の鈴木正敏氏

グローバル全体の売り上げは109億8400ドル(日本円換算で1兆6000億円)となり、鈴木氏は「日本法人の数値は規程上公表できないが、素晴らしく好調な1年となり、グローバル全体の成長率を大きく上回り、日本市場が成長していることが大きなポイント」と振り返った。

  • 2024年におけるグローバルのビジネス概況

    2024年におけるグローバルのビジネス概況

昨年、日本法人では戦略として「業界向けビジネスの加速」「“Beyond CRM”進化した顧客体験の実現」「日本発のパートナーエコシステムの確立」「中堅/成長企業市場での本格的事業展開」「お客さまファーストの価値提案・支援」の5つの領域に注力する方針を打ち出し、これに「ビジネス上での生成AIの価値創出」を加えた「5+1」を事業方針としていた。

業界向けビジネスの加速では製造、金融業界向けビジネスが対前年比で成長し、中央省庁・自治体のDX加速に向けて、公共向けビジネスを包括的に強化。“Beyond CRM”進化した顧客体験の実現については、CRM(顧客関係管理)ソリューションとしての市場認知の高まりに加え、生成AIの機能群「Now Assist」を組み合わせた次世代コールセンターへの採用などが進展。

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