CrescentとNECは3月31日、2小売業のOMO(Online Merges with Offline)戦略の実現を目指して協業すると発表した。

CrescentはEC事業の利益改善を目的としており、EC戦略・構築・開発・運用領域におけるコンサルティングサービスを強みとしている一方、NECはOMO領域において戦略策定やシステム構築・導入を支援した多数の実績を持っている。

今回の協業では、両社の強み・知見を生かして、小売業のOMO戦略における戦略策定からシステム導入、業務運用・改善までの全てのプロセスを包括的に支援し、OMO戦略の実現を目指す。

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協業の背景

小売業が事業を成長させるには、それらの変化に対応し、生活者から選ばれ続ける必要があり、不可欠なのが、ECやアプリ、SNSなどを中心とするオンラインのチャネルと店舗を中心とするオフラインのチャネルをシームレスにつなぎ、一人ひとりに合わせたCustomer Experience(顧客体験)を提供するOMOの実現だとされている。

しかし、OMO戦略に取り組む小売業は、労働力やデータ活用人材の不足など、施策業務運用において多くの課題を抱えており、実際の施策を遂行するための支援を必要としていた。

そこで、両社は協業し、カスタマーサクセス領域の新サービスを提供することにした。具体的には、小売業が持つさまざまなデータを分析し、CRM戦略(新規獲得・既存育成)の策定や施策設計および実行支援、デジタル接点におけるUI/UX改善やサービス機能強化提案など、OMO推進に不可欠な幅広い業務を支援する。支援は一度きりではなく、継続的な改善を前提としている。

CrescentとNECの協業の価値

協業によって両社は、OMO戦略の策定からシステム構築・導入、施策の実行と改善まで、OMO実現に向けた取り組みを包括的に支援できるようになる。

ユーザーは両社が提供するワンストップサービスによって、戦略と親和性の高いシステムの導入、導入したシステムの特徴を最大限に生かした施策の実行が可能になり、戦略から施策まで一貫性のある取り組みによって、早期の成果が期待できるという。