米Qualcomm(クアルコム)が半導体設計のArmに対し、米国、韓国、欧州連合(EU)などで独占禁止法訴訟を開始しているという。

QualcommとArmは提携関係だが……

QualcommとArmは提携関係にあるが、QualcommはArmが20年以上にわたってオープンなライセンスモデルを通じて依存関係を構築していると主張している。Armは、このところ自社のチップ製造事業拡大を図っており、同時にQualcommに対して自社技術へのアクセスを制限しているという。

Qualcommは欧州委員会(EC)、米国連邦取引委員会(FTC)、韓国公正取引委員会など、複数の当局で非公開に訴えているとのことだ。これについて、Qualcommの広報担当、EC、FTC、韓国公正取引委員会はコメントを控えているという。

報道によると、Armは「イノベーションの強化、競争の促進、契約上の権利と義務の尊重に注力している。われわれが反競争的行為を行っているという主張は、Qualcommがメリットから目をそらし、自社の競争上利益のために商業上の争いを拡大しようとする必死の試みに過ぎない」とコメントをしている。Bloombergが3月25日付で報じている。