島津製作所、CO2からバイオプラスチックを産生できる微生物を開発する拠点を開所

島津製作所は3月18日、二酸化炭素(CO₂)からバイオプラスチックを生産できる有用微生物を、迅速に開発することを目的とした「島津製作所 バイオものづくり神戸事業所(神戸事業所)」を神戸医療産業都市に開所したことを発表した。

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  島津製作所 バイオものづくり神戸事業所の内部の様子 (出所:島津製作所)

島津製作所は2023年度より、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/バイオものづくり技術によるCO₂を直接原料としたカーボンリサイクルの推進」として、「CO₂からの微生物による直接ポリマー合成技術開発」にカネカ、日揮ホールディングス、バッカス・バイオイノベーションとともに取り組んでいる。このプロジェクトで実現を目指しているバイオものづくりは、水素酸化細菌がCO₂を原料としてガス発酵を行い、ポリマーを生産、体内に蓄積。蓄積したポリマーを抽出してバイオプラスチックに加工するというもので、新たに開設された神戸事業所は、ラボで有用微生物を育成し、生産されるポリマーやポリマー生産の過程で発生するガスについて多様な分析計測機器で分析・評価する技術を開発する役割を担うという。