Microsoftが中心となってOSSで開発をすすめるプログラミング言語「TypeScript」が新たな目標に取り組んでいる。Webブラウザで簡単に動かせるJavaScriptにオブジェクト指向や静的型付けなどを加え、大規模なWeb開発に使えるようブラッシュアップし、バージョンを重ねている。

A 10x Faster TypeScript(Microsoft公式ブログ

Microsoft Technical FellowおよびTypeScriptの主任アーキテクトAnders Hejlsberg氏は、TypeScriptコンパイラ(TSC)をネィティブ移植することでほとんどのビルド時間が10分の1になり、メモリ使用量も大幅削減されるプロジェクトを進めていることを公式ブログで述べた。YouTubeには、動画も掲載してある。

2月末に最新のTypeScript 5.8がリリースされているが、6.0からこのネイティブ移植に合わせた非推奨機能や変更を加え、ネイティブコードベースが現在のTypeScriptと同等になったTypeScript 7.0を将来リリースする計画だ。

時期はロードマップに明言されていないが、GitHubのmicrosoft公式リポジトリには、現状の成果物としてtypescript-go(tsgo)が公開されている。社内ではコードネーム"Corsa"と名付けられ進められているこのプロジェクト、Corsaはイタリア語で走るを意味しており、コンパイル言語Go言語によるネイティブ移植でスポーツカーのような高速化が図られそうだ。

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