日立ヴァンタラは2月25日、企業の生産性向上を目指したファイルストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform One File」(以下、VSP One File)の国内販売を開始した。オンプレミスとクラウドのデータ管理を一元化する「Hitachi Virtual Storage Platform One(以下、VSP One)」の拡充により、散在するあらゆる形式の企業データの集約・統合が可能となる。価格は個別見積。
VSP One Fileは、日立ヴァンタラの技術力を結集し、海外のエンタープライズシステムで実績を積んだファイルストレージ。企業内の複数のファイルサーバーを統合し、高速レスポンスでデータを処理できるのが特長で、特に研究開発など大量データを扱う業務において、スムーズなデータアクセスとシンプルな運用を可能にする。また、クラウドとの連携によりデータの保持コスト削減も期待できるとしている。
最大1,024世代のスナップショット機能を搭載し、高頻度・長期間のバックアップが可能。これにより、万が一サイバー攻撃を受けても、データの復旧時間がわずか数秒で済み、ダウンタイムを最小限に抑えることができる。さらに、ストレージ管理者でも変更・削除ができない仕組みにより、ビジネスの継続性を確保。VSP One Blockで実績のあるエンタープライズクラスのセキュリティ機能を活用できるほか、CohesityやVeeam Softwareとの連携により、企業の重要なデータを強固に保護する。
高精度なデータ圧縮と重複排除機能により、平均75%のデータ削減を実現し、ストレージコストを大幅に削減することで、省電力化とデータ活用の効率化を両立し、環境負荷の低減にも貢献。さらに、ストレージの前面カバーに40%の再生プラスチックを使用し、省資源化にも取り組んでいるということだ。
Cohesity Japan代表執行役員社長の金光諭佳氏は、次のようにコメントしている。「日立ヴァンタラのVSP One Fileのリリースにより、散在するデータの統合が加速し、企業の生産性向上が実現されることを大変嬉しく思います。VSP Oneデータプラットフォームのもと、安心・安全かつサステナブルなデータプラットフォームを実現してきた日立ヴァンタラと、AIを活用したデータセキュリティに強みを持つCohesityのソリューションは親和性が高く、両社の連携によってお客様のビジネスレジリエンス、コンプライアンス、適切なデータアクセス要件がさらに強化され、お客様がデータ活用を促進できると確信しています。このパートナーシップが、日本の企業の業務効率化とデータセキュリティの向上に貢献できることを嬉しく思っております。」