Intel(インテル)を巡って台湾積体電路製造(TSMC)とBroadcomが買収の可能性を探っているという。
苦しい経営状況が続くインテル
Broadcomはインテルのチップ設計・マーケティング部門の買収を詳細に検討しているという。実際に入札を行うか否かは、製造部門のパートナーを見つけられるかどうかに依存するという。一方、TSMCは投資家コンソーシアムの形でインテルの製造工場の一部またはすべての管理を検討している。
インテルの買収で2社に協力関係はなく、話し合いはまだ予備的な段階だという。インテルを巡っては、2024年秋にQualcommが買収を検討しているという話が出ていた。
インテルの暫定取締役会執行会長を務めるFrank Yeary氏は、株主への価値を最大化することを焦点に、買収に関心を示す企業やDonald Trump(ドナルド・トランプ)政権との協議を主導しているという。インテルは苦しい経営状況が続いており、再建のためにCEOに着任したPat Gelsinger(パット・ゲルシンガー)氏は2024年12月に解任、その後まだ正式なCEOは就任していない。
1月末に発表した最新の四半期決算(2024年10~12月期)では、売上高は前年同期比7%減の142億6000万ドル、1億2600万ドルの損益を計上している。Wall Street Journalが関係者の話から2月15日付で報じている。