熊本大学は1月27日、令和6年度の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択されたことを発表した。

同事業は、日本全体の研究力を向上させ、新たな価値創造を促進していくために、地域の中核大学や研究の特定分野に強みを持つ大学が、その強みや特色のある研究力を核とした戦略的経営の下、他大学との連携などを図りつつ、 研究活動の国際展開や社会実装の加速などにより研究力強化を図る環境整備を支援することで、日本全体の研究力の発展を牽引する研究大学群の形成を推進することを目的する取り組み。支援経費は1件当たり最大55億円程度で、事業期間は5年間、採択件数は最大25件程度とされている。

同大は、10年後のビジョンとして「半導体集積地のモデル都市構築を先導し、世界中から多様な人材が集まる研究教育大学」になることを掲げており、同事業に対しても「半導体実装から社会共創研究を通じて、地域イノベーションの実現と持続可能な産業都市構築を目指す」ことを提案概要としているという。

今回の採択により、同大は今後、サプライチェーンの変動に柔軟に対応できるよう、地域産業の生産性と技術力の向上を支え、また、それに向けた課題解決・研究を核にして、社会共創のエコシステムを確立していくことを目指すとしており、同大の小川学長は同日行った記者発表にて、「この事業を通じて地域の企業とともに大学も成長していきたい。半導体研究から派生する生命科学系や人文社会科学系と連携すべき研究分野についても力を入れていくために、さらなる大学改革を行っていく」との決意表明を行ったという。

  • 「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」に対する提案内容の概要

    熊本大学による「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」に対する提案内容の概要図 (出所:熊本大学)