DMM.comのグループ会社であるAlgomaticは1月16日、営業特化AIエージェント「ネオセールス」シリーズの連続リリースを開始するとともに、その第1弾として商談獲得AIエージェント「アポドリ」を提供すると発表した。
ネオセールスシリーズの概要
同社では営業職の労働環境を改善を実現するため、AIと営業パーソンが協働し分業する新たな営業モデル「営業3.0」を掲げている。
同モデルは、生成AI時代における営業職の重要業務を「AIをマネジメントすること」「顧客と接すること」と定義し、浸透を図るべく新規事業の開発に取り組んできた。
ネオセールスシリーズは、営業活動のサポートに特化したAIエージェント。AIエージェントは、人間の代わりにタスクを実行するものであり、複数のアプリを自律的に使いこなすことで人間が求める成果物の提供を実現するという。
同シリーズでは、マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスなど、各領域においてAIエージェントサービスを連続的にリリースを予定している。
複数のLLMを組み合わせた商談獲得・提供サービス「アポドリ」
第1弾となるアポドリは、営業パーソンがアポイント獲得に関する活動に取り組む代わりにAIエージェント(営業AI)が各企業専属のインサイドセールス担当として、リスト作成やアプローチ実行、活動管理、活動分析を遂行し、顧客企業のキーパーソンとの商談を獲得・提供するサービス。
同サービスは、GPTやClaude、Geminiといった複数のLLM(大規模言語モデル)を独自に組み上げることで開発した営業AIモデルにより、顧客や商材を分析し、営業パーソンのように営業活動を行う。
企業が売り上げを拡大するには、これまで営業パーソンの増員しか方法がなかったのに対し、アポドリを採用することで、属人的にならずに売り上げの拡大に取り組むことができるという。
アポドリの特徴としては、リスト作成やアプローチ実行、活動管理、活動分析など、商談獲得に関わるすべての業務を遂行し、従来は営業パーソンに属人化していた、アプローチ施策企画や個社返信対応などもサポートする。
また、ターゲットや商材、施策、営業担当など用途別にAIをカスタマイズし、使い込むほど品質が向上し、Good/Badの評価をするだけで誰でも予備知識がなくても活用できるという。従来は属人化していた営業パーソンごとのノウハウも、アポドリが学習することで汎用化し、営業組織全体の営業力向上を実現するとのこと。以下の動画は操作の流れ。
さらに、利用に応じた従量課金制のため、事業状況に合わせたコストコントロールが可能なことに加え、リード獲得、商談獲得、売り上げ発生などの成果発生に応じた成果報酬型にも対応し、売り上げの拡大に貢献することを前提とした料金体系となっている。
今後、2025年中までをめどに同シリーズではコンテンツ作成や提案強化、顧客フォローなど、企業の売上増加を支援する営業特化AIエージェントを連続リリースを予定している。