京セラは1月9日、同社の触覚伝達複合技術「HAPTIVITY i」における技術ライセンスパートナーであるフィンランドTactoTekに500万ユーロを出資したことを発表した。
Tactotekが進めている資金調達ラウンドに対して出資に応じたもの。
京セラのHAPTIVITYプラットフォームは、圧電素子を活用し、圧力検知と触覚フィードバックを組み合わせることによって、直感的で軽快な操作性を生み出せるように設計されており、TactoTekの射出成形構造エレクトロニクス(IMSE)技術に圧電アクチュエータをインモールドすることで、HAPTIVITY iへと進化。これにより、IMSEのHuman Machine Interface(HMI)にTactoTekのコンポーネントを統合することができるようになり、HMIに独自の薄さ・軽さ・触感を提供することを可能としたという。
これにより、HMIでのタッチスイッチの使用において、従来技術では難しかった薄型化・軽量化を実現できるようなり、誤作動することなく、あくまでもユーザーの意図に従って起動し、触覚フィードバックによる動作確認が可能になったとする。
なお京セラでは、IMSEについて圧電セラミックだけでなく、自社の保有する広範な製品ラインアップを統合する可能性を開く技術としている。一方のTactoTekも、京セラのようなパートナーとしては、設計者・製造者・インテグレータ、および、設計・製造の過程でIMSEを製品に統合するOEM/ブランドなどがおり、ユーザーインタフェースや照明ソリューションは、IMSEの真価が発揮されるユースケースの1つだと説明している。