LayerXは12月17日、業務効率化クラウドサービス「バクラク」が経理業務の効率化や自動化の現状を把握する目的で実施した、「経理部門のAI活用実態調査」の結果を公表した。AIを活用して効率化したい経理業務トップ3は、1位「領収書・請求書のデータ化」、2位「仕訳業務」、3位「書類作成」であった。

  • 経理部門のAI導入率(出典:バクラク)

    経理部門のAI導入率(出典:バクラク)

このレポートは、8月30日〜9月2日の期間、経理・財務担当者 474人を対象に実施したインターネット調査に基づくもの。経理担当者に、AIを活用した機能を有するシステムを導入しているかを質問したところ、24.3%がAI機能を備えたシステムを導入していると回答し、約4社に1社が経理業務でAIを活用していることが明らかになった。

AIシステムを導入していると回答した経理担当者に活用場面を聞いたところ、1位は「文章のチェック・校正」(47.8%)、2位「紙の書類のデータ化」(44.3%)、3位「文章の要約」(39.1%)となった。

  • 経理のAI活用場面トップ3

    経理のAI活用場面トップ3

今後、経理業務において、AIの導入やAIの活用はどの程度重要だと考えているかを質問したところ、16.2%が「とても重要だと思う」、41.6%が「やや重要だと思う」と回答し、合わせて57.8%が「重要だと思う」と回答した。

  • 経理の仕事におけるAIの重要性

    経理の仕事におけるAIの重要性

また、AIの重要性に関する認識を20代と50代で比較したところ、20代経理担当者の71.3%が「重要だと思う」と回答したのに対し、50代では45.9%にとどまった。

  • 20代・50代比較、経理の仕事におけるAIの重要性

    20代・50代比較、経理の仕事におけるAIの重要性

AIなどのテクノロジーの発展により、今後自動化や効率化が進み、担当者が直接行わなくなる経理業務が増えると思うかを尋ねると、16.5%が「とてもあると思う」、44.1%が「ややあると思う」と回答し、合わせて60.6%が「今後AIが代替し、担当者が直接行わなくなる経理業務が増えると思う」と回答した。

  • AIの発展による経理業務の変化

    AIの発展による経理業務の変化

将来的にAIで効率化したい経理業務を聞くと、1位は「領収書・請求書のデータ化」(40.9%)、2位は「仕訳業務」(38.8%)、3位は「書類作成」(26.4%)となった。

  • AIで効率化したい経理業務トップ3

    AIで効率化したい経理業務トップ3