Elon Musk(イーロン・マスク)氏が自身のAIベンチャーxAIの展開を急ピッチで進めている。収益化の一部として、コンシューマ向けのアプリを年内にもローンチする予定だという。

そのほかのAIチャットサービスに対抗

マスク氏はOpenAIに共同創業者として関与したものの、考え方の違いで離れている。その後、2023年7月にxAIの設立を発表し、人材、データセンターの構築などの体制を整えている。その中でもテネシー州メンフィスに建築するデータセンターは、年内にあらゆる指標から見て世界最高規模のAIの実現を目指すと述べているとのことだ。

資金面では11月に110億ドルを新たに調達し、当時の評価額は500億ドルとなった。これは、非公開企業としてはOpenAIに続く評価額だという。新たに獲得した資金の一部はスパコン「Colossus」の強化に充てる。

また「ChatGPT」のように独立したアプリをローンチする計画としている。xAIはAIチャットボット「Grok」を持つが、現時点ではXの有料ユーザーに限定されている。

アプリが実現すれば、ChatGPTやそのほかのAIチャットサービスと対抗することになる。記事によると、早ければ12月にローンチ予定とのことだ。Wall Street Journalが11月27日付けの記事で報じている。