Microsoftは11月4日にWindows Server 2025を正式リリースしたが、この新バージョンのサーバOSはコア数が多いデバイスでは正常に動作しない可能性がある。同社はサポートページの「既知の問題」セクションを更新し、256個以上の論理プロセッサを持つデバイスにおいて、Windows Server 2025がインストールできなかったり、再起動に非常に長い時間がかかったりする場合があると報告した。問題を回避するには、論理プロセッサ数を256以下に制限する必要がある。
論理プロセッサ数が256を超える環境は要注意
Microsoftによると、論理プロセッサ数が256を超える環境におけるWindows Server 2025のインストールまたはインストール後の実行において、次の問題の発生が確認されているという。
- Windows Server 2025のインストールまたはアップグレードのプロセスが失敗したり、応答しなくなったりする
- サーバーの起動または再起動に、3時間以上などの非常に長い時間がかかる
- アプリケーションの起動、再起動、または実行時に、ブルースクリーンになり、エラーメッセージが表示される
この問題は論理プロセッサ数が256を超えた場合に起こる可能性があるとのことだが、該当する環境で必ず発生するわけではなく、問題なく利用できる場合もあるという。
一時的な回避策
Microsoftでは、一時的な回避策として論理プロセッサ数を256以下に変更する方法を提示している。具体的には、次の手順でアクティブな論理プロセッサの数を調整できる。
- サーバを再起動し、UEFIセットアップを起動する
- ファームウェアメニューを操作してソケットあたりのコア数を調整できるオプションを見つけます
- ソケットあたりのコア数を、論理プロセッサーの合計数が256以下になる値に設定する
- サーバを再起動する
ファームウェアメニューの操作方法はメーカーによって異なる場合がある。
恒久的な対策については、今後のWindowsの月例更新プログラムで利用できるようになる予定だという。