Amazon、商品配送にリヤカー付き電動アシスト自転車の新モデル導入 過密地域での負担軽減

Amazonは10月9日、米国テネシー州ナッシュビルで開催されたイベント「Delivering The Future」において、安全で迅速かつ効率的な配達を実現するために、日本で導入するリヤカー付き電動アシスト自転車の新モデルを発表した。機能性や安全性能が向上した新モデルの投入により、 Amazonの商品を配達するデリバリーサービスパートナー(DSP)が狭い路地や過密地域で安全・便利に配達できるよう、サポートを強化する。

昨年から運用を開始したリヤカー付き電動アシスト自転車は、自動車での通行が難しい地域でより便利な配達を実現させるため、日本で独自に開発した。運転免許証を保有していなくても活用でき、温室効果ガスの排出量が少ない配達が可能になる。

今回、DSPからのフィードバックをもとに、より便利に配達を行えるよう、初代のリヤカー付き電動アシスト自転車を改良した。新モデルはより強力なモーターを搭載し、漕ぎ出しが簡単なため、軽い力でスムーズに加速させることができ、坂道も楽に走行できる。

バッテリー性能も向上し、1回の充電による走行距離が約30%伸びた。さらに安全面でも、より高硬度な素材を採用することで耐荷重を高め、ブレーキ性能の強化で雨の日のより安全な運転をサポートする。

アマゾンジャパン合同会社 アマゾンロジスティクス代表のアヴァニシュ ナライン シング氏は、「安全、利便性、配送体験を重視するAmazonの取り組みの一環として、今回、DSPのみなさまからのフィードバックを反映して設計された、新モデルのリヤカー付き電動アシスト自転車での配達が可能になったことを大変うれしく思います。この新モデルは、より安全性が高く、使いやすく、パワフルで、1回の充電でより長い距離を走行でき、快適な乗り心地を提供します。それだけでなく、電動アシスト自転車による配達は、経験の有無にかかわらず、より多くの人が配達できるようになり、配送ネットワークの脱炭素化にも寄与する、未来のラストワンマイル配送を支える重要なものです」と話す。

現在、33の都道府県において、リヤカー付き電動アシスト自転車を数百台導入しており、毎月その数は増加している。この電動アシスト自転車による配送の拡大は、先ごろ開催された年次イベント「Amazon Academy」で発表した、Amazonが日本国内でラストワンマイル配送とドライバーの働き方に関わる施策の拡大に向けて行う250億円の追加投資の一環だ。