ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(以下、LINK-J)、BioLabs Global(以下、BioLabs)、三井不動産は10月8日、東京都が実施するグローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業「TIB CATAPULT」に採択され、ライフサイエンス領域のスタートアップ・インキュベーション・クラスター「LINK-BioBAY TOKYO(リンクバイオベイトウキョウ)」の運営を開始したことを発表した。日米で実績を持つ3者が協業することで、日本のライフサイエンス系スタートアップ企業のグローバルな成長を支援するという。
LINK-BioBAY TOKYOの運営を開始
3者は2024年9月にTIB CATAPULTにコンソーシアムとして採択された。新木場および日本橋において、ライフサイエンス領域のスタートアップ・インキュベーション・クラスター「LINK-BioBAY TOKYO」の取り組みを共同で運営する。
提供するプログラムとしては、BioLabsによるシーズ / アーリーステージスタートアップ向けの特別なインキュベーションプログラムも予定している。なお、詳細の取り組みについては今後LINK-Jのウェブサイトなどで公表するとしている。
LINK-BioBAY TOKYOの取り組み
LINK-BioBAY TOKYOでは、BioLabsが有するメンターネットワークを活用し、ライフサイエンス系スタートアップが米国に事業を展開するためのメンタリング・インキュベーションプログラムを提供する。
また、BioLabsおよびLINK-Jの各ネットワークに属する企業やエコシステムプレーヤーとスタートアップ企業の面談とマッチングの機会をイベント開催を通じて提供する。国内外の投資家に対し経営方針や事業内容などをPRする「Investor Day」やマッチングイベントの開催、「BIO Japan」や「BIO International」への参加支援なども実施予定。
研究開発活動に必要なラボやオフィススペース、実験機器、設備を提供し、スタートアップの事業推進をサポートする。BioLabsが提供する事業支援プログラムおよび専門家ネットワークを活用して、技術的な支援についても提供する。また、三井リンクラボのオープンイノベーション支援プログラムも提供予定とのことだ。
BioLabsは日本橋「GLOBAL LIFESCIENCE HUB」内に「LINK-BioBAY TOKYO」の活動拠点を設置
BioLabsは2024年10月、三井不動産が運営する「GLOBAL LIFESCIENCE HUB(グローバルライフサイエンスハブ)」に「LINK-BioBAY TOKYO」の活動拠点を設置。神奈川県川崎市殿町の「iCONM in collaboration with BioLabs」に次ぐBioLabsの日本国内2カ所目の活動拠点として運営する。
GLOBAL LIFESCIENCE HUBは日本橋室町三井タワー(東京都 中央区)内に設置されたライフサイエンス領域のプレイヤーを集積する拠点。既に国内外のライフサイエンス系アカデミアやベンチャーキャピタルが27集積している。今回の拠点開設により、国内外のライフサイエンス系企業とプレイヤーの集積を促進し、イノベーション創出を目指すとのことだ。
BioLabs・LINK-Jは「Tufts Launchpad | BioLabs」でLINK-J会員の活動支援を開始
BioLabsとLINK-Jは、BioLabsが運営する「Tufts Launchpad | BioLabs(タフツローンチパッド|バイオラブズ、米国マサチューセッツ州ボストン)」のエコシステムパートナーとして、米国内外の活動に関する連携を開始した。BioLabsはLINK-Jを通じて日本のパートナーの拠点への受け入れを開始する。
LINK-J会員はボストンで「Tufts Launchpad | BioLabs」を一時利用可能なタッチダウンオフィスとして活用可能で、在ボストン起業家との交流が可能になる。これにより、日米両国のライフサイエンス領域のプレイヤー間の連携を強化する。LINK-Jの在米国拠点は2022年に開設した「横浜・LINK-J ライフサイエンス・ラウンジ@NYC(ニューヨーク)」、および同年開設のカリフォルニア大学サンディエゴ校キャンパス「フランクリンアントニオホール」内「LINK-J Meeting Room」に次いで3拠点目となる。