業績の悪化が伝えられるIntel(インテル)。同社では人員削減をはじめとした再編を進めているが、Mobileyeの一部株式を売却することを検討しているという。

苦戦するインテル

Mobileyeはイスラエルの自動運転支援技術企業で、先進運転支援システム(ADAS)技術を提供する。2017年にインテル傘下となり、2022年にIPO(新規公開株式)した。インテルは2023年に同社の一部の株式を売却、約15億ドルを調達している。

9月5日付のBloombergの報道によると、インテルはアドバイザーとの協議で、88%保有するMobileyeの一部株式を売却することを検討中だという。一方で、Mobileyeの株価は2024年で71%下落するなど、タイミングが課題になりそうだという。

インテルはこのほか、ネットワーク&エッジとして展開する法人向けエンタープライズ事業についても今後の選択肢を探っているとのことだ。同社は8月、全体の15%にあたる1万5000人の人員削減を行うことを明らかにしている。

この件について、Mobileyeの担当者はコメントを控えているという。インテルの担当者は「われわれは株主への価値創造にフォーカスしている。利益ある成長を加速させ、リーン、シンプル、アジャイルなインテルになるという8月に発表した計画を実行している」とコメントしたという。