マークフォージドは、同社のカーボンファイバー3Dプリンタ「FX10」に、オプションとなる金属プリント機能「FX10 Metal Kit」を追加したことを発表した。

同オプションの導入により、1台の3Dプリンタで長繊維カーボンファイバーのみならず金属フィラメントでも造形が可能になる。金属専用プリントヘッド、金属マテリアル供給チューブ、デュアル押出機を含む、交換可能な統合プリントエンジンを、カーボンファイバー対応プリントシステムと交換する形で利用でき、その作業も約15分ほどで完了できると同社では説明している。

また、オプション発表時点の金属フィラメントは「SUS316Lステンレス」のみだが、「SUS630ステンレス」も近々対応する予定。専用に開発された第2世代金属FFFプリントエンジンを活用することで、現行の金属プリントモデル「Metal X」と比べても造形速度が向上しているほか、造形容積も2倍に向上しているとする。

なお、金属プリントパーツを緻密化した金属パーツとして完成させるためには、別途、同社の付帯設備「Wash-1」および「Sinter-2」で脱脂および焼結する必要があるという。

  • カーボンファイバー3Dプリンタ「FX10」

    カーボンファイバー3Dプリンタ「FX10」の外観 (提供:マークフォージド)