OpenZFS Projectは現地時間2024年8月7日、OpenZFSのバージョン2.2.5をリリースした。ソースコードはGitHubのリリースページからダウンロードできる。OpenZFSはSun Microsystems(現Oracle)のOS、Solaris用ファイルシステムと開発されたが、紆余曲折(うよきょくせつ)の末、Software in the Public Interestが支援する形で同プロジェクトが開発を続けてきた。本バージョンはLinux カーネルバージョン4.18~6.9、FreeBSDは12.2以降に対応している。

本稿執筆時点でLinuxカーネルは6.11の開発に取りかかっている最中だが、OpenZFS 2.2.5はLinuxカーネル6.9およびLinuxカーネル6.10の一部をサポート。Linuxカーネル5.16でもデバイスの容量を取得するbdev_nr_bytes()や、Linux カーネル6.7でもポインターのサイズを持つ符号付き整数型のintptr_tを定義しているか検出する機能が加わっている。独自キャッシュシステムのL2ARCのバッファー再圧縮や、OpenZFSの各種機能を実現するZTSも各種修正を追加。他にも数十のバグ修正が行われた。