オフの日はゆっくり寝たい--。誰でも思い当たる休日の朝の心境だ。それを一日やってしまうのが「ベッド・ロッティング(Bed Rotting)」。ミレニアル、Z世代を中心に流行しているリラックス法だ。
ベッド・ロッティングとは?
ところがこのベッド・ロッティング、ベッドにいるのだから休息しているように感じるが、実は体に悪いという警告がある。
ベッド・ロッティングを直訳すると「ベッドで腐る」。言葉通り、起きているのにベッドの中でスマホやパソコンを(特に目的もなく)触ったり、テレビを見たりする行為を指す。食事を摂ることもあるようだ。こうやって、長い一週間の後にリラックスして回復するというのがベッド・ロッティングだ。
ベッドの中にいるのだから休息が取れているように感じるが、良い効果よりも悪い効果の方が大きい可能性がある、と警告するのがウェイル・コーネル医科大学の精神科医で臨床講師を務めるSamantha Boardman氏だ。「Everyday Vitality, Turning Stress Into Strength」という著書も持つ専門家だ。
ベッドで過ごすと聞くと魅力的に感じるが、実際には長時間ベッド・ロッティングしても元気になったと感じる人は少ない、とBoardman氏。逆に、疲れが増すケースが多いそうだ。
理由は想像に難くない。スマホやPCの画面をずっと見続けることは目に良くないし、睡眠障害や精神衛性の悪化を引き起こす可能性がある。
それだけではない。寝過ぎも問題だという。いくら疲れていても、寝すぎると返って体調が悪くなったという経験はないだろうか?
Boardman氏によると、ベッド・ロッティングは体内時計である概日リズムを乱す可能性があるという。概日リズムが乱れると、本当に眠るべき夜に眠れなくなったり、ダルさを感じると言われている。
活動を通じて休むことでリフレッシュにつながる
睡眠は大切だが、ジョーンズ・ホプキンス大学医学部の調査から、睡眠が多すぎると心臓病、肥満、うつ病などにつながる可能性があることがわかっている。
Boardman氏によると、休息の鍵は「より意図的」であり「多くの場合で、われわれがしたいと思うことの反対」だという。
具体的なアドバイスとして、日課を変えること、強度が低い運動をすること、体の回復を助けるような活動が良いとのこと。つまり、活動を通じて休むことだ。「外に散歩に出かける、友人と会うなどのことは、最初は面倒くさいと思うかもしれないが気分が良くなる活動だ」とBoardman氏。
ある研究として自然の中を40分歩くことは都市を40分歩くよりも精神面での健康と幸福感の促進につながるという調査を紹介している。外に出なかったとしても、ベッド・ロッティングでスマホを目的もなく触る代わりに、家の中を歩いたり、読書や瞑想することもできるという。
休息と聞くと体を休めると思いがちだが、活動的になることが良い効果をもたらすということのようだ。CNBCが「Psychiatrist: Bed rotting days are ‘very tempting,’ but don’t really help you feel rested―here’s how to recharge instead」という記事でこのトレンドと専門家の意見を紹介している。