楽天ラクマ、「ラクマ鑑定サービス」の利用が約2.3倍 サービス認知は49.2%

楽天グループはこのほど、フリマアプリ「楽天ラクマ」において、昨今普及が進む「フリマアプリの鑑定サービスに関するアンケート調査」を実施し、結果を発表した。フリマアプリの鑑定サービスを知ったことによる出品への影響では、「少しでも怪しい商品は出品を控える」と回答した人が3割いるなど、ユーザーの行動変容を明らかにした。

フリマアプリ「楽天ラクマ」は、2023年9月より、ブランドリユースNo.1のコメ兵と業務提携し、商品を購入したユーザーが必要に応じて商品の検品を依頼できる「ラクマ鑑定サービス」を提供している。

「ラクマ鑑定サービス」における2023年11月・12月と2024年3月・4月の実績を比較したところ、利用件数は約2.3倍に増加。一方、検品により真贋が疑わしいとされる判定結果「基準外」と判定される商品の発生率は減少傾向になっていることがわかった。

こうした結果を受け、このほど、「楽天ラクマ」ユーザー3717名を対象に「フリマアプリの鑑定サービスに関するアンケート調査」を実施した。調査実施期間は、5月16日~5月22日で、「ラクマ鑑定サービス」に限らず、フリマアプリにおける鑑定サービス全般について質問している。

「フリマアプリの鑑定サービスの認知」についてたずねたところ、「知っている」と回答したユーザーは約半数の49.2%だった。およそ半数のユーザーが鑑定サービスの認知についてまだ認知しておらず、今後さらにサービス普及の余地があることがわかった。

フリマアプリの鑑定サービスを「知っている」と回答したユーザー1827名と、「知らない」と回答したユーザー1890名に、それぞれ「中古ブランド品を購入したことがある場所(ショップ)」について質問したところ、「フリマアプリ」と答えたユーザーは、フリマアプリの鑑定サービスを「知っている」人は54.6%、「知らない」人は42.6%となり、「知っている」ユーザーの方が12ポイント高いことがわかった。

また、同質問で「実店舗、ECなど」と「その他」で購入経験があると答えた人は、フリマアプリの鑑定サービスを「知っている」では18.1%、「知らない」では16.9%だった。

さらにこれら回答者に、フリマアプリで購入しない理由について質問したところ、フリマアプリの鑑定サービスを「知っている」では「直接状態を見ることができない」(38.6%)がもっとも多く、「知らない」では「模倣品・偽造品への不安」(37.2%)が最も多い結果となった。

フリマアプリの鑑定サービスの出品者への影響を調査すべく、「フリマアプリにブランド品を出品したことがある」と回答したユーザーを対象に、フリマアプリの鑑定サービスを知ったことでその後の出品に影響があるかをたずねた問いでは、「少しでも怪しい商品は出品を控える」が30.8%おり、鑑定サービスの存在によって出品者がより慎重に商品を出品していることがわかった。

「鑑定してもらえるので安心して何でも出品する」も26.0%いたことから、鑑定サービスがあることで、出品者にとっても良い影響をもたらしていると考えられるとしている。

「楽天ラクマ」は今後も、個人や事業者が参加する取引を通じて循環型社会の実現に貢献するとともに、ユーザーに利便性や付加価値の高いサービスを提供すべく、新たなプラットフォームの構築に努めていく考えを示した。