Zscalerはこのほど、「2024年版 Zscaler ThreatLabz AIセキュリティ レポート」を発表した。同レポートは、2023年4月から2024年1月までにZscaler Zero Trust Exchangeクラウド セキュリティ プラットフォームで処理された180億件以上のAIトランザクションをもとに、ゼットスケーラーの調査チームであるThreatLabzが企業におけるAI/ML(機械学習)ツールの使用状況を分析し、業界や地域ごとの傾向を比較考察したもの。

日本のAI/MLトランザクション量は世界第5位

2023年4月~2024年1月にかけて、AI/MLトランザクション件数は約600%増加し、1月はZero Trust Exchange全体で30億件のトランザクションが確認されたという。

米国やインドが企業のAIトランザクションの半分以上を占め、日本は世界第5位、APAC第3位にランクインしたとのこと。

日本で最も多くのAIトラフィックを生成したのは製造業

Zero Trust Exchangeで確認されたAIトランザクションのトップは製造業で、全体の約20%を占めているという。機械やセンサーからの膨大なデータの分析、機器の故障の事前検知、サプライチェーン管理、在庫管理、物流業務の最適化など、AIは製造業で幅広く利用されている。

第2位以降は金融/保険(17%)、テクノロジー(14%)、サービス業(13%)、小売/卸売(5&)と続いている。

この世界的な傾向は日本市場でも同様であり、トラフィックの20.9%を製造業が占め、これに金融/保険(19.9%)、サービス業(16.8%)、テクノロジー(15.5%)、医療(5.5%)と続く。

最も使用された生成AIアプリケーションはChatGPT

ChatGPTは企業のAIトランザクションの半分以上(52%)を占めているが、OpenAIアプリケーション自体は3位(8%)につけていることがわかった。AI活用型チャットボットであるDriftは企業のトラフィックの20%近くを生成しており、LivePersonとBoldChatもランクインしているとのこと。