Sansanは5月20日、同社が提供する営業DX(デジタル・トランスフォーメーション)サービスである「Sansan」を通じて実施した「営業活動における実態調査」の結果を発表した。これによると、営業DXへの期待として新規・既存顧客の拡大を期待する声が多く挙がったという。
同調査は同社が4月23日~25日にかけて全国の企業における営業・営業企画の担当者を対象に実施したものであり、有効回答者数は1025人。
コロナ禍前後で営業の難易度は高まった?
コロナ禍(新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大)前後で営業の難易度は高まっているかを尋ねると、「高まっている」または「やや高まっている」との回答が計57.4%に上った。
難易度が高まっているという回答者に理由を聞いたところ、「顧客ニーズの多様化」が55.7%と最多であり、以下「営業手法の多様化」(41.9%)、「新たな競合・類似サービスの出現」(31.4%)が続く。
営業DXは進んでいるのか?
所属する組織で営業DXが進んでいるかを聞くと、「進んでいない」または「どちらかと言えば進んでいない」という回答者が計73.5%を占める。
営業DXに期待することでは「営業活動の効率化」が52.8%と最も多く、以下「新規顧客の開拓」(34.0%)、「既存顧客からの売上拡大」(27.6%)の順だった。
従来からアナログな営業活動を効率化するニーズは高かったが、今回の調査では新規・既存顧客の拡大を期待する声が多く挙がったことが特徴だと、同社は分析する。