アップセルテクノロジィーズ、EC・通販向けコールセンターのスリーコールを買収 事業シナジーのあるM&Aを実行

アップセルテクノロジィーズは4月9日、EC・通信販売コールセンターに強みを持つスリーコールの全株式を取得した。両社の持つノウハウとリソースを結集し、より高品質なコールセンターサービスの提供を目指す。

アップセルテクノロジィーズは、創業以来20年以上にわたり、コールセンターを中心としたインサイドセールス事業を展開。累計6000社を超える顧客の営業課題を解決するため、あらゆるセールスプロセスの品質を高め、顧客満足度の向上と事業規模拡大に努めてきた。このほど、スリーコールの全株式を取得し、100%グループ会社化した。

コールセンター事業を展開するスリーコールは、成長を続けるEC・通信販売市場に対して特に強みを持ち、業界における豊富な経験と独自のノウハウを有している。社内生産性を高めるため、オペレーターの稼働状況を評価として瞬時に可視化できる自社システムは、今後改良し、HRテックツールとしての販売も視野に入れている。「即断即決即行動」の社風の下、顧客の依頼に対してスピード感のある対応と営業体制を有し、常時スタッフは300名以上と大型案件にも即対応が可能だ。

今回のM&Aは、両社の持つノウハウとリソースを結集することで、より一層の顧客満足度の向上と業務効率化を追求し、顧客への高品質なコールセンターサービスの提供を目的としており、事業規模は全国13拠点、1300席体制(アップセルテクノロジィーズ/11拠点/1000席、スリーコール/2拠点/300席)ヘ拡大。人材規模も常時1100名規模(アップセルテクノロジィーズ/800名超、スリーコール/300名)へと拡大する。

アップセルテクノロジィーズは、本取り組みにより、コールセンター事業をより一層強化し、顧客満足度の向上と更なる事業規模拡大を目指す。また、メーカー子会社、通信系キャリア子会社、業界専門型が多くを占めるコールセンター業界において、独立系・マルチ運営型のコールセンターとしては業界トップクラスの規模になるとし、長い歴史の中で大手寡占状態にある業界を変革していくため、経営理念・経営ミッションに共感し、共に未来を描ける企業との資本・業務提携を通じたM&Aに積極的に取り組んでいく考えを示した。